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ANA羽田-ホノルル線初のフルフラット機材B787-9搭乗記

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2016年10月30日から羽田-ホノルル線に投入されたフルフラット機材、B787-9にやっと乗ることができました。マイルを貯めて取得した、ビジネスクラス特典航空券で。

 

私自身がANAホノルル線に毎年乗るようになってから、既に13年。この13年は苦難の歴史でした。ホノルル線で長く使われていたB767はとにかく古く、ビジネスクラスにもかかわらず、ジェットセッターの間では「地獄シート」と揶揄されていたのです。

 

それが最新鋭B787-9のフルフラット機材に生まれ変わったのですから、正に天国と地獄。今回の記事では天国をお届けします。

 

往路 羽田-ホノルル NH186

2017年2月28日、NH186に乗ってきました。ハワイアン航空とのコードシェア便(HA6100)。機材はB787-9。気の利いたジェットセッターなら必ず記録しておくんでしょうが、機体番号まではわかりません。

 

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ホノルルって、中国語だと「火奴魯魯」と書くんですね。ちょっと笑ってしまいました。出発時刻は21:55。その25分前から搭乗開始です。ギリギリまでDINING hで食事をしていましたが、せっかくのダイヤモンドサービスですから、一応優先搭乗も利用してみました。何度利用しても優先搭乗のメリットがよくわかりません。

 

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搭乗口は109。ラウンジの目の前にある搭乗口なので、少し優遇されている便という感じがします。

 

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このエスカレーターで高まります! 滾ります! 漲ります!

 

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颯爽と左のビジネスクラスへ。B787-9には残念ながらファーストクラスはありません。現在ANAが保有する機材でファーストクラス設定があるのはB777-300ER(77W)のみ。ヨーロッパとアメリカ大陸、シンガポール路線にしか投入されていません。

 

しかし、2019年にはエアバスA380がホノルル線に投入される予定となっており、ついにファーストクラスでハワイに行けるようになるんですよねー。今から楽しみで仕方ありません。もちろん自腹を切って乗れるような価格ではありませんから、特典航空券で乗ります。陸マイラーのマイルの貯め方なら、それが可能なのです。

 

 

いよいよ搭乗

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座席は3A。シートが窓に密接しており、通路側にテーブルがある形です。この方が窓の外がよく見えますし、通路を歩く人からも見えにくいので、プライバシーもより確保できます。ちなみに妻は一つ前の2Cに座っており、私とは逆、窓側にテーブルがあり、通路側にシートがある形です。スタッガード配列のため、互い違いになっているんですよね。

 

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3Aに座ったのが私。ひとつ前の2Cに座ったのが妻。紫色になってる部分がテーブルです。3Aはシートが窓に密接しており、テーブルが通路側になっていますよね。 

 

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何度乗っても787の大型の窓はいいものです……。前面のモニター画面はB777-300ERやB787-8(169席仕様)の17インチより、さらに1インチ大きい18インチとなっています。映画を見るときにはとてもいいですね。

 

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ウェルカムドリンクにシャンパンをいただきました。安定の検〇カップです(笑)。

 

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前方のオットマン状のところに足を投げ出したところ。身長182cmの私でも座った状態からは全く奥まで足が届きません。座席をフルフラットにすると、このオットマン状の部分とシートがつながる感じになります。

 

同じANA BUSINESS STAGGEREDでもテーブルが違う

ANA BUSINESS STAGGEREDのシート周りについては、2016年のシンガポール旅行の時に記事にしました。スタッガードそのものについては、そちらの記事に詳しく書いてありますので、併せて読んでみてください。フルフラットにして寝ている姿などもあります。

 


上の記事で乗ったのはB777-300ER。今回はB787-9。どちらもANA BUSINESS STAGGEREDだし、シート周りは全部同じだろうと思い込んでいて、今回ほとんど写真を撮らなかったんですが、若干違っている部分がありました。最大の違いはテーブルです。

 

シンガポール旅行の往路で乗ったB777-300ERと、復路のB787-8(169席仕様)は両方とも、前方のモニターの下から引き出すタイプのスライディングテーブルだったんですが、B787-9はサイドテーブルの下からぐるりと回転させるタイプでした。文章じゃわかりませんよね(笑)。こんな感じです。

 

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サイドテーブル下のロックを外すと、ぐるっと大型テーブルが出てきます。かなり大きいので、PCを広げて作業するにも楽チンでした。ちなみにB777-300ERとB787-8(169席仕様)の場合はこんな感じ。

 

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自分で撮ったいい写真がなかったので、こちらはANA公式サイトからのものです。前方モニターの下から、まっすぐ引っ張り出すようになっています。

 

どちらがいいかは好みかもしれませんが、私は今回利用したB787-9の、サイドテーブルからぐるっと回すタイプの方がいいと思いました。天板の質感に温かみがあるのと、見た目にも広々しているからです。

 

機内食には和食をチョイス

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機内食の前には再びシャンパンを。『シャンパーニュ・カナール・デュシェーヌ・キュヴェ・レオニー・ブリュット』。シンガポール線でも飲みましたが、名前が長すぎて覚えられません(笑)。

 

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往路は和食をチョイス。日本で作っているから、普通に美味しいですよね。JGC修行時、バンコク発の復路便で和食をチョイスし、大失敗したのも記憶に新しいところです。

 

この後は、機内の写真も記憶も全くないので、多分酔って寝落ちしたのだと思います(笑)。

 

復路 ホノルル-羽田 NH185

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6泊のハワイ旅行をすっ飛ばして、いきなり復路のレビューです。ハワイはハワイでまた別の記事を書いていこうと思います。上の写真はハワイアン航空ですが、乗ったのは復路ももちろんANA。往路と同じ、B787-9でした。

 

出発時刻は12:55。羽田到着の予定時刻は17:25。

 

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いろいろすっ飛ばして、いきなり機内です。従来よりも天井が20cm高いため、コンパートメントの圧迫感がなく、広く感じますよね。写真からもそれが感じられると思います。

 

B787-9だけに特有のシート

窓側原理主義者のため、ハワイ旅行でも今までは必ず窓側席を選択してきたんですが、今回初めて真ん中の座席を予約しました。わけがあります。

 

2017年3月現在、ANA BUSINESS STAGGEREDを擁する3機材、すなわちB777-300ER、B787-8、B787-9のうち、B787-9だけに備わっている「可動式パーティション」の席を体験してみたかったからです。(今後、B787-10にも搭載されるかもしれません)

 

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B787-9(246席仕様)の場合、可動式パーティションがあるのは8Eと8Gの間。そして11Dと11Fの間だけです。つまり、全部で4席しかありません。それ以外の席はパーティションが固定されており、個室風になっているため、2人連れだと隣り合わせに座っても、会話が困難なんですね。

 

特に「ハワイ挙式で初めてのビジネスクラス」といった場合には、これがあるのとないのとでは大違いじゃないでしょうか。

 

ただ、上のシートマップを見てもわかるとおり、座席の真後ろがトイレになっているため、「シュコォォォオオオオオオオ!!!!」というバキューム音が結構響いてきます。私は全く気になりませんでしたし、むしろトイレに行きやすくてよかったんですが、多くの人が「うるさいからあそこはやめておいた方がいい」とアドバイスされていることには留意しておいた方がいいと思います。

 

246席仕様の場合、さらに後方の11Dと11Fなら、後ろにトイレがないためおすすめです。

 

216席仕様の場合は7Dと7F、そして13Eと13Gが可動式パーティション席ですが、いずれも真後ろにトイレはありません。唯一、246席仕様の8Eと8Gだけがトイレ前となっています。

 

B787-9の可動式パーティション

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こちらがパーティションを引き出した状態。辛うじて隣のテーブルが見えていますが、それは身を乗り出しているから。シートに背中をあずければ、横はほとんど見えなくなり、プライバシーは充分保たれます。

 

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そしてこれがパーティションを押し込んだ状態。隣のテーブルがはっきり全部見えますね。これ、隣に座っている妻に、わざわざ顔を背けてもらって見えなくしてあるんですが、普通にしていたら面と向かって会話が可能です。

 

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復路は、私が通路に直接面した方。妻はテーブルが通路に面しているプライベート感が高い方に座りました。

 

今回初めて一睡もせずに帰ることに挑戦してみました。いつもはすぐに寝ちゃうんですが、映画を観たり、本を読んだりと。

 

というか、機内で映画をちゃんと観たのもこれが生まれて初めてですね。(えーっ!?

 

復路の機内食

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復路でも再び和食をチョイス。日本発便と遜色のないお味でした。ホノルルあたりだと、普通に和食屋さんも美味しいですし、国内と同じような和食を作れるのかもしれませんね。

 

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数時間後、機内真っ暗な中、軽食のサンドイッチを食べてみました。CAさんがビールを注いでくれるのはいいんですが、泡ばっかりになってしまうので、自分でやらせてほしいなと思いました(笑)。

 

まとめ

長きにわたって「地獄シート」と揶揄されてきたANAホノルル線でしたが、ようやくフルフラット機材が投入され、ビジネスクラスでのハワイ旅行が劇的に快適になりました。往路はぐっすり眠ることができますから、朝に到着する初日から、目一杯ハワイを満喫できます。

 

復路は大きくて見やすいモニターで映画を見るも良し、美味しい機内食と軽食でお酒を嗜むも良し、再びフルフラットで寝るも良し、です。

 

また、2017年9月1日からは、羽田1便、成田2便のホノルル線全便がB787-9となります。

 


ANA国際線特典航空券の中では飛び抜けて取りにくいホノルル線ビジネスクラスですが、マイルが貯まったら、是非一度体験してみてください。初日の時差ボケと、カチコチになってしまう体とは無縁の、本当に快適なハワイ旅行が楽しめますよ。

 

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